ヒロシのモーターサイの旅 2002 1week in USA編

2002年4月19−20日(最終日)

最終日は、フェニックスまでの帰り道。LAを迂回してI-10に乗る。砂漠地帯を東に向かうが風が相当強い。所々100マイルオーバーで距離を稼ぐ。バイク屋に着いたのは5時少し前。店が閉まるのが5時だったのでギリギリであった。

本日の走行は443マイルで、総走行距離は2112マイル。

一夜明けて、帰り仕度をしていると、身体の節々が痛む。特に右手の痺れと腰の痛みが気になる。この辺りがBMWとの決定的な違いだな。今回は1週間と短かったので良かったが、やはり長期間になるとBMWしかない感じである。

今回利用したバイク屋は全米にネットをもっており、西海岸にも結構ある。バイクはホンダばかりだが、GoldWind1800やST1300もあるので、それらも良さそうである。レンタル料は、1週間以上なら一日当たり100ドル以下とまあまあである。

フェニックスの空港からサンフランシスコに向かう飛行機が遅れて、成田行きに乗り遅れた。仕方なくサンフランシスコに1泊することにする。せっかくだからサンフランシスコのバイクレンタルの状況を調べてみることにする。わざわざフェニックスまで行くのはもう鬱陶しい。



2002年4月18日(6日目)

朝は2度と極めて寒い。今日と明日でフェニックスまで帰る予定。ローキー経由のルートは雪が降っているとのことなので、カリファリニア経由にする。風があり気温も低いのでフル装備。久しぶりにゴールデンゲートブリッジを渡ってサンフランシスコ経由でI-5で南下する。車の流れがかなり速く、100マイル前後で快調に飛ばす。寒さと微振動で右手の感覚が無くなる。LAの少し手間のCastatic泊。


走行464マイル




2002年4月17日(5日目)

連泊なので今日はのんびり。近くのWall Martでマジックテープを見つける。GPSをタンクバック取り付けることができた。マジックテープの前は、テープで強引に付けていたのだが、これで簡単に取り外しもできる。BMW以外のバイクでのツーリングの幅が広がる。


10時からメッツの試合をESPNで観る。マリナースの試合が始まる7時になると相当眠くなり、眠気と戦いながらの観戦。マリナーズが点を取ると、アスチレックスが追いつく白熱した展開。はっと気が付くと寝てしまい回は既に9回。得点は、7−4でマリナーズがリード。アナウンサーは、「8回にイチローが満塁で走者一掃の2塁打を打った」と言っている。一番良いところを見逃してしまった。

走行0マイル




2002年4月16日(4日目)

相変わらず3時には目が覚めてしまう。今日は近場のFoxSportNetを観られる宿を探すのが目的なので、余り距離は走らない予定。逆に同チャンネルはエリアごとにカバーする試合が違うので(基本的に地元の試合のみ)、余り遠くへ行ってしまうと違う試合を観るはめになってしまう。と言っても試合場の近くのサンフランシスコやオークランドに宿をとる気にはならず適当な場所を探すと、サンフランシスコから100マイル程北にあるUS-101に接したUkiahという小さな街にHampton Innがあることを発見。念の為に、電話で「FoxSportNetでアスレチックスの試合が観られる。ついでに冷蔵庫とマイクロウエーブも部屋に付いてる」と尋ねると、若いお姉ちゃんの声で、「勿論観られるわ。冷蔵庫とマイクロウエーブは全室に完備よ。大きなプールもあるわ」との返答だったので決定。予定走行距離は約200マイルなので、10時過ぎまで待って出発。朝方は10度以下だった気温だが、出発間際になっても余り上がらない。日差しがあるので何とか救われた。CA-99を北上し、サクラメントを超えてI-5に乗る。気温が低いのと風が強いのとで体感温度はかなり低い。速度を70マイル程度に抑えて寒さを凌ぐ。WillamsからUS-20に乗り西海岸線を目指す。US-20はなだらかな丘陵地を縫っていく気持ちの良い道路。タイのタックからメソッドに繋がる105号線に雰囲気が似ている。湖が幾つか望め眺めも最高。問題は気温の低さ。高度が上がると5度位になる。雨も混じりかなり寒い。寒さに耐える為、ついに覆面をする。それでも指先はどうにもならず、50マイル程度まで速度を落とし耐えて走る。


懐かしいUS-101に乗りしばらく南下するとUkiahに着く。すぐにHampton Innが見つかりチェックイン。同モーテルチェーンは今回のツーリングで初めて利用するが、Hilton系列のことだけあり質は高い。大きな机とリラックスできる椅子があるのがありがたい。値段は70ドル前後と多少高めだが、Holiday Innクラスと同程である。格安モーテルチェーンだと30ドル台からあるが、今回は期間も短いので多少贅沢をすることにする。

ここの宿はできたばっかりで、まだ塗装の匂いがする(オープンして3日目だとのこと)。ここに決めたのは、辺鄙な小さな街であること、海が近いこと等の理由であるが、その他に近くに寿司屋とタイ飯屋があるとの案内がDirectoryにあったからである。ずぶぬれでチェックインすると、応対のお姉ちゃんがえらい愛想が良い。まだできたばっかりで客扱いに気を使っているためであろうか。「バイクを屋根のある入り口の隅に停めて良い」と尋ねると、「マネージャーに訊いて見るわ」とのこと。マネージャーが来て、ウインクしてOK。やはり、小さな街の方が良い。念の為、FoxSportNetが観られるかチェックする。インターネット、任天堂まで装備されているシステムだが、肝心のチャンネルが映らない。フロントのお姉ちゃんに「観たい番組が映らないよ。電話で観られると確認したんだけど」と言うと、「電話に出た人が間違ったのかしら。新聞で調べて見ましょ」とのこと(わしが思うに、電話に出たのは本人に違いない)。新聞を調べるが載っていない。「スポーツのことは良くわからないわ。水道工事の彼に訊いてみましょ」と近くにいたお兄ちゃんに尋ねると、「ここは丁度電波の狭間になり、そのチャンネルは映らないよ」との悲しい返事。かと言って、雨の中再移動する気にもならず、まあ仕方ないと諦め、2泊の予定を1泊にし、洗濯をする。手洗いをして乾燥しに行くと、まだ乾燥機の接続が終わっていなく使えない。結局、宿のお化けみたいな乾燥機で乾かしてもらう。1分もかからなかった。マネージャーが、「色々面倒をかけて済まない。料金を割り引くから勘弁してくれ」と言うので、「別にいいですよ。正規料金をチャージして下さい」と大人の返事をする。

マリナーズの試合が観られないなら早めに寝るつもりだったが、7時を過ぎたのでチャンネルをひねると野球が映りサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍した新庄が打席に立っている。たまたまジャイアンツとパドレスの試合を通常局でやっていたのである。ビールを飲みながら同試合を観ていると、他球場の途中経過でイチローが3打席連続安打との速報が入る。「やっぱり今日の試合は観たかった。明日は移動してみるぞ」との決意を新たにする。その後ESPNのチャンネルを観ていると、明日は10時からメッツとブレーブスの試合を1時からマリナースとアスレチックスの試合を7時から放映するとのテロップが出る。ということは、移動しないでもマリナースの試合が観られることになる。これは嬉しい誤算。ESPNは全国ネットで、盛り上がる試合しか放映しないのだが、現在マリナースとアスレチックスは西地区の首位と2位なのでうまくはまったようである。

連泊して野球を観て、後は2日間でフェニックスまで帰る丁度良いパターンになりそうである。ここの街並みは周りを山に囲まれておりとても良い雰囲気。朝靄に煙る山が美しい。さあ気分は晴れた。

走行223マイル。



2002年4月15日(3日目)

出掛けに駐車場で、「フロリダから来たのかい?」と尋ねられる。何故そんなことを聞かれるのかというと、今回のバイクのライセンスプレートがフロリダなのである。面倒臭いので、「そうだよ。これからシアトルまで上がって、又、一気にフロリダまで帰る予定。総走行距離は、約1ヶ月で15000マイル位かな」というと、「クレイジー」との返事だった。今回はそこまでやる時間がないが、過去に何回も同様のツーリングをしているので、あながち嘘ではないのである。


CA-99をちんたら北上する。今日はサンフランシスコ近くまで行き、Yosemite、海、マリナーズの野球(オークランド)のベースを確保予定。Modesteまで200マイル余りなのでのんびり行くつもりだったが、途中でセコイア国立公園に寄り道することにする。景色が良く、適度なワインデイングで楽しめたが、如何せん寒かった。標高5000フィートを超えると路肩の雪が目に付くようになり、7000フィート辺りでは雪が降っていた。気温は限りなく0度に近かった。性能の高い防寒肌着とゴアテックスの重ね着で身体はなんとか我慢できたが、問題は手先。冬用のグラブにインナーグラブをしても、指先の感覚が無くなる。グリップ・ヒーターが付いていないのが痛かった。足先は不思議とそれほどでもなかった。厚い靴下を履いたわけでも無いのに寒さで痺れなかったのは、革の靴は思いのほか防寒が効くようである。そういえば、今日は足が痛くなかったな。靴に多少は慣れたのだろうか?


山間部を出てCA-99に戻ると寒さは緩むが、インナーパンツ・ジャケットを外せる程ではない。ModesteのHampton Innを見つけるが、なんとまだ営業していなかった。Quality Innにチェックインするが、FoxSportNetが観られない。これがないと明日明後日のマリナーズの試合が観られないので、一泊だけすることにして、明日別の宿を探すことにする。ずっと北上してオレゴンまで行こうと考えたが、天気が悪そうなので、カリフォルニアをうろうろすることにする。なにせ、今回は雨に降られると荷物がアウトなので行動が制限される。

走行334マイル。




2002年4月14日(2日目)

時差調整がうまく行かず、夜中の1時に目が覚める。夜明けを待って6時に出発。標高が5000フィートと高いせいか、気温は5度と寒い。フル装備で朝もやの中を走り始める。久しぶりに以前K1200LTで走った唯一残っているというRoute66のSeligman−Kingmanセクションを走る。交通量が少なく気分が良い。KingmanからはI-40に乗りひたすら西へ向かう。BastowからUS-58に入りBakersfieldにたどり着いたのが夕方の4時半。US-58は砂漠の強風地帯を抜けるので風に悩まされたが、今回のバイクは多少前傾の為か風の抵抗は少ない(その分腰が痛くなるが、、、)。


CBR1100XXの高速性能は悪くない。アリゾナ、カリファル二ア共に制限は70−75マイルだが、車の流れは90マイル程度。時には100マイルで流れるが、全く問題は無い。K1200LTだと100マイルを超えると風の抵抗が大きくなり快適性に欠けるきらいがあったが、こいつなら高速はOK(腰が痛くなるが、、、)。11000回転からレッドゾーンだが、100マイルでは6000回転以下である。所々でアクセルを大きく開けてみると、あっという間に150マイルまで加速する。コルベットのコンパーテイブルがかっ飛んでいたのでしばしレース。150マイル(240キロ)では離されるので、交通刑務所行きを覚悟でアクセル全開。デジタルメーターの表示は178マイル(285キロ)。かろうじて前に出ることができた。しかし、コルベットは早い。250キロを超えると前方視界が点になるので、ほんの瞬間だけでもオシッコちびりそうになる。結構快感。BMWでは味わえない遊び方である。

今日はそこそこ走って475マイル。



2002年4月12−13日(初日)

しばらく東京滞在だったので、隙を1週間見つけてアメリカちょい乗りツーリングを画策。何時ものアリゾナの店で今回はBMWR1100Rをレンタル予定。それに合うGPSホルダーも持参。

東京からサンフランシスコ経由でフェニックスだったが、サンフランシスコでの乗り継ぎが悪く、8:30に着いた後14:45AmericaWestの国内便と6時間の待ち時間。3時間待ちの便(11:56発)があったのだが、東京では満席で席が取れなかった。サンフランシスコ到着後、AmericaWestのカウンターで、「早い便(11:56)にしてよ。OKが取れている便(14:45)だと6時間も待たないとならないのよ」と頼むと、「今の所満席だけど、スタンドバイで何とかなるかトライして」とのことで、ゲートで最後まで待つ。OKを持っている人が次々に乗り込み、更に、「本便は満席なので、次の便に振り替えてくれる人には400ドルのクーポンを差し上げますので、急ぎでない人は名乗り出てください」とのアナウンスが流れ、こりゃ駄目だなと諦め14:45まで待つ覚悟をすると、「最後にあなたの席が取れた」との嬉しい言葉。フェニックス空港に13:40に着き、何時ものDaysInnAirportまでタダのシャトルを呼び14:30にチェックイン。


一眠りして夜中の2時過ぎにメイルを開けると、山ほど来た仕事のメイルに混じって、バイク屋から「問題発生」との連絡。なんと、現在店自体の保険契約が切れており、すべてのバイクのレンタルができないとのこと。2日間待てばOKの可能性があるが保証はできないとのこと。フェニックスにあと一軒あるBMWレンタルの店に問い合わせると、K1200LTなら週明け(2日後)にOKとのこと。しかし、今回は僅か1週間なので、2日間つぶれると非常に辛い。イェローページをあたると、ハーレーは相当あるが欲しいモデルを持っている店は少ない。日本車を持っている店にあたると、「ホンダのCBR1100XXならある」とのこと。同モデルはかつて乗っていたCBR1000の発展型で、ホンダが1997年に満を持して出した初の300キロマシンである。現在は、それ以上のパワーが出るマシンが出ており世界最速の座は明渡したが、その実力は十分。初期型は165馬力だったが、新型は152馬力に下げられており、その代わり乗り心地がマイルドになっている。初期型にタイで試乗をしたこともあり、乗り味はマイルドだった記憶があるのでツーリングに使えると判断し決める。問題は積載ができないので、今回BMW用に持ってきた荷物を積み込む備えをする必要が発生。BMWを借りる予定だった店に相談すると、サドルバッグを手配してくれるとのことで、タクシーでサドルバックをピックアップし、ホンダの店に行く。待ちの端から端まで走ったので、なんとタクシー代が120ドルもかかった。

ホンダの店で新型のGoldWind1800ccが目に付いたので、「これはレンタルできないの」と尋ねると、「残念ながら先約済み」との返事。次回は新型GoldWingも悪くはないな。契約手続きと荷物の積み込みを終え、出発したのは午後2時。すぐにひどい渋滞にはまりしばし停止状態。ようやく流れはじめ、I-17を北に向かう。何時もはI-40にぶつかるまで北上するのだが、今回は地方道に入りルート66の入り口の街であるAshForkを目指す。ちんたら173マイル走り、AshForkの小さなモーテル泊(22ドル)。


問題は、靴が合わず特に右足に痛みがあること。外反母趾みたいになっている。ゴアテックス製のライディングシューズの合うサイズがなく、仕方が無く皮製の靴を買ったが、やはり美味く合わない。明日からが気が重い。

バイクはすごいパワーなのだが、やはり前傾がきつく腰が痛くなる。スピードが増すと上着が捲れ上がってくる。エンジンフールは2軸バランサーのおかげでモーターのように滑らかで振動も少ないのだが、BMW K1200RSの完璧な無振動と比べると手が多少痺れる。カウリングは付いているがBMWほどには効かず、ヘルメットに虫が当たり鬱陶しい。しかし、こいつもツーリングバイクとしては優れているのだろうが、敢えて比べてみるといかにBMWが旅バイクとして優れているかを再確認している。このホンダのパワーはすごいので、300キロ近い世界を味わうチャンスをどこかで見出すことにする。



HP製作 Tigerhands