南欧へ:2002年春

2002年5月6日 DAY 10

昨日は、街を旗立てて大声で走り回る車が結構目に付いた。何かなと思ったが、新聞によるとどっかのサッカーチームが劇的な勝利を収めたらしい。多分Imolaの近くなのであろう。

しかし、サッカーの勝利であんなに騒げるのは幸せな人たちである。 ヨーロッパはたまにTVのスポーツをみてもサッカーばかりで全くつまらない。CNNでさえ、大リーグ情報を流さない。



イタリアはスペインほどではないが、やたらと騒がしい。ホテルでいちいちパスポートをチェックして「登録」するのもカザフスタンみたいで気分が悪い。飯も思ったほど美味くないので、長期間は辛い国である。

但し、陽気さは短期間で遊びに行くには適している。これは、どこのラテンの国にも共通することであろう。



バタバタとメールの処理をしていたら、出発が11時になってしまった。

今日は、イタリアからオーストリアを抜けて、山登りのベースキャンプにするミュンヘンから100キロ程南のGatmisch-Partenkirchenまで(500キロ)なので、遅い出発でも大丈夫のはずである。

A-14でボローニャを抜けてA-22に乗って北上する。所々工事中で1車線規制をしているが、走行に問題は無い。

北イタリアを抜けるA-22は、山肌が迫りとても眺めが良い。北に行くにつれ、雪を抱いた山々も見えてくる。但し、それにともなって気温も下がる。 オーストリア国境近辺では12度程度まで下がり真冬の装備になった。

ドイツに戻り目的地に5時前に到着。ホテル探しでうろうろするが、6時前にチェックインできた。

部屋から山が見えて眺めが良い。室内プールとサウナもあるので、のんびりできそうである。



今日でツーリングはほぼ終わりである。あとは、ここで山を楽しんだ後はフランクフルトまでの400キロを走るだけである。

今回のレンタル条件は2週間で5000キロまではフリーで、その後は1キロ毎に40セント加算される。これは大変で、仮に1000キロ超過すると400ユーロにもなってしまう。

通常は2週間だと7-8000キロの走行になるので、そうすると1000ユーロ程度の追加金を払う羽目になる。これは馬鹿らしいので、今回は走行距離調整をして5000キロギリギリにしたのである。

走行513キロ(総計4482キロ)