カリフォルニア高速旅:2002年春

2002年4月12-13日 DAY 1

しばらく東京滞在だったので、隙を1週間見つけてアメリカちょい乗りツーリングを画策。何時ものアリゾナの店で今回はBMWR1100Rをレンタル予定。それに合うGPSホルダーも持参。



東京からサンフランシスコ経由でフェニックスだったが、サンフランシスコでの乗り継ぎが悪く、8:30に着いた後14:45AmericaWestの国内便と6時間の待ち時間。3時間待ちの便(11:56発)があったのだが、東京では満席で席が取れなかった。

サンフランシスコ到着後、AmericaWestのカウンターで、「早い便(11:56)にしてよ。OKが取れている便(14:45)だと6時間も待たないとならないのよ」と頼むと、「今の所満席だけど、スタンドバイで何とかなるかトライして」とのことで、ゲートで最後まで待つ。

OKを持っている人が次々に乗り込み、更に、「本便は満席なので、次の便に振り替えてくれる人には400ドルのクーポンを差し上げますので、急ぎでない人は名乗り出てください」とのアナウンスが流れ、こりゃ駄目だなと諦め14:45まで待つ覚悟をすると、「最後にあなたの席が取れた」との嬉しい言葉。

フェニックス空港に13:40に着き、何時ものDaysInnAirportまでタダのシャトルを呼び14:30にチェックイン。



一眠りして夜中の2時過ぎにメイルを開けると、山ほど来た仕事のメイルに混じって、バイク屋から「問題発生」との連絡。

なんと、現在店自体の保険契約が切れており、すべてのバイクのレンタルができないとのこと。2日間待てばOKの可能性があるが保証はできないとのこと。フェニックスにあと一軒あるBMWレンタルの店に問い合わせると、K1200LTなら週明け(2日後)にOKとのこと。しかし、今回は僅か1週間なので、2日間つぶれると非常に辛い。

イェローページをあたると、ハーレーは相当あるが欲しいモデルを持っている店は少ない。

日本車を持っている店にあたると、「ホンダのCBR1100XXならある」とのこと。同モデルはかつて乗っていたCBR1000の発展型で、ホンダが1997年に満を持して出した初の300キロマシンである。現在は、それ以上のパワーが出るマシンが出ており世界最速の座は明渡したが、その実力は十分。

初期型は165馬力だったが、新型は152馬力に下げられており、その代わり乗り心地がマイルドになっている。初期型にタイで試乗をしたこともあり、乗り味はマイルドだった記憶があるのでツーリングに使えると判断し決める。

問題は積載ができないので、今回BMW用に持ってきた荷物を積み込む備えをする必要が発生。

BMWを借りる予定だった店に相談すると、サドルバッグを手配してくれるとのことで、タクシーでサドルバックをピックアップし、ホンダの店に行く。町ちの端から端まで走ったので、なんとタクシー代が120ドルもかかった。



ホンダの店で新型のGoldWind1800ccが目に付いたので、「これはレンタルできないの」と尋ねると、「残念ながら先約済み」との返事。次回は新型GoldWingも悪くはないな。

契約手続きと荷物の積み込みを終え、出発したのは午後2時。すぐにひどい渋滞にはまりしばし停止状態。ようやく流れはじめ、I-17を北に向かう。何時もはI-40にぶつかるまで北上するのだが、今回は地方道に入りルート66の入り口の街であるAshForkを目指す。ちんたら173マイル走り、AshForkの小さなモーテル泊(22ドル)。



問題は、靴が合わず特に右足に痛みがあること。外反母趾みたいになっている。ゴアテックス製のライディングシューズの合うサイズがなく、仕方が無く皮製の靴を買ったが、やはり美味く合わない。明日からが気が重い。



バイクはすごいパワーなのだが、やはり前傾がきつく腰が痛くなる。スピードが増すと上着が捲れ上がってくる。エンジンフールは2軸バランサーのおかげでモーターのように滑らかで振動も少ないのだが、BMW K1200RSの完璧な無振動と比べると手が多少痺れる。

カウリングは付いているがBMWほどには効かず、ヘルメットに虫が当たり鬱陶しい。しかし、こいつもツーリングバイクとしては優れているのだろうが、敢えて比べてみるといかにBMWが旅バイクとして優れているかを再確認している。

このホンダのパワーはすごいので、300キロ近い世界を味わうチャンスをどこかで見出すことにする。