欧州縦断:2003年夏

2003年7月23日 DAY 1

今回のツーリングの目的は、ひたすら北上し、欧州大陸最北端まで行くこと。ついでに、フィヨルドを観て、ノルウエーの森でムーミンに会うこと。



ソフィアを出てE-80を60キロほど走るとユーゴスラビアとの国境に着く。車の量が少なく、手続きに時間はかからなかった。

ユーゴに入ってからPirotまでは道が悪い。PirotからNisまでは幾らかましになる。

しかし、ブルガリアとマケドニアであれだけ悩まされたドンキーが全く見られない。幹線道路のせいもあるだろうが、ドンキーがいないとなんとなく寂しい。

Nisからは高速となる。交通量は少なく快適に飛ばせる。有料で切符を受け取って最後に支払うシステム。ベオグラードの手前まで約150キロ走って16ユーロ。ベオグラードの先にも料金所が2個所あって、6ユーロづつとられた。大した道ではないのにこれは高すぎ(4斜線拡幅工事をやっているので近々高速になりそう)。

高速道路上のGSで給油。12Lで10ユーロ(ユーロで大丈夫)。ユーゴを500キロ程度一気に走り、4時過ぎにはハンガリーに入る。

ユーゴ側のイミグレで、バイクの話題で盛り上がる。毎度の事だが、「なんでお前は日本人なのにBMWなのだ。俺はヤマハに乗っているぞ」等の話。

今日話した税関のお兄ちゃんは、ヤマハのV-Maxに乗っていて、最高のバイクだと絶賛していた。V-Maxは知っているが、典型的なドラッグレーサーで、馬力はすごいがタンクが小さく、ツーリングには全く不向き。「V-Maxは良いバイクだけど、タンクが小さすぎるね」と言うと。「それが唯一の問題だ」とのことであった。



ハンガリーに入り給油するがユーロで問題なし。ハンガリーのイミグレ・税関では、GreenCard(車の国際保険証)は要求されなかった。車の様子を見ていると、パスポートだけでOKであった。

ユーゴでは道がうねっていたり舗装が荒かったりしたが、ハンガリーに入ると俄然道が良くなる。ドイツと同レベルである。運転マナーも良くなる(ドイツほどではないが)。

ブダペストの手前100キロ地点の小さな街(Kiskunfelegyhaza)の街道沿いのモーテルHotelOazis泊(25ユーロ)。近くのスーパーで買い物をしたらVISAカードが使えた。ハンガリーは完全に西欧だな。

北緯42度から46度まで上がったので、日没時間が20分遅くなり9時22分になった。但し、時差が1時間あるので、8時22分が実際の日没時間。その代わり、朝は5時過ぎると明るくなる。

走行702キロ