欧州縦断:2003年夏

2003年8月1日 DAY 10

Rovaniemiの街を抜けると北極圏の入り口とサンタ・パークがある。北極圏の緯度は北緯66.2度。北極圏に足を踏み入れたことによる満足感にひたる。



E-75を上がり続けKaamanenから92号線に入りノルウエーを目指す。いよいよ、ムーミンの国へ入るわけである。

ノルウエーに入りE-6を北上すると北緯70度を超える。この辺りになると日没が0:00過ぎとなる。OlderfiordからE-69で最後の107キロで目的地Nordkappを目指す。

フィンランドを出る辺りから、トナカイが頻繁に道路上に現れる。時には道路上でのんびりしたり、バイクと帆走したりする。角が大きく結構迫力がある。車が90キロ程度でのんびり走っているのは、トナカイの飛び出しを警戒しているのかもしれない。

少なくとも、たちの悪い速度取締りは皆無であるので、、、そういえば、今まで速度取締りを一度も見かけていない。自己責任・判断で運転することを認め、"人民"を大人扱いしている証拠であろう。警官の小遣い稼ぎも当然ないのであろうから、走る側にとっては大変あり難い。



ノルウエーに入ると景色が更に良くなる。あるスウーデン人が、「スウーデンの道は良いけど、景色はノルウエーにかなわない」と言っていたのを実感。森と泉を抜けた後は、北海に面する湾に沿って走る抜群の眺め。北海道の積丹のスケールを100倍にした感じである。

でも、スウーデン、ノルウエー共に道路・景色に文句は無い。敢えて言えば、スウーデンの方が道路が良く、ノルウエーの方が景色が良いという程度である。



Nordkappの手前には6.8キロの海底トンネルがある。死ぬほど寒く、地獄のトンネルである(有料で68クローネもする)。

更に行くと今度は4キロ少しのトンネルがある。これも寒い。ようやく目的地にたどり着いた訳である。

10日間で5349キロ。アメリカ横断より少し長い距離だが、変化に富んでいるためこちらの方が大分長く感じる。3日走行1日休みのセッションを2回やってたどり着かない目的地は今までなかったが、今回は3セッションの2日目までかかった。

さて、これから帰り道である。これも長い。