アメリカぐるっと一周:2000年春

2000年4月15日 DAY 5

3時半に目が覚める。 なんとバイクが横倒しになっている。 強風にあおられて倒れたのだろう。 夜中に「ガシャン」という音がしたが、その時に倒れたようである。 昨日の風の強さを考えるとありうることである。

しかし、400キロ近くあるバイクが風で倒れるとは、、、宿のお兄ちゃんに手伝ってもらってバイクを起こしたが、バンパーがあるおかげでダメージはほとんどなかった。

お兄ちゃん曰く、「風でこんな大きなバイクが倒れることはありえない。竜巻でもくれば別だがね。多分そこらの悪がきの仕業だろう」とのこと。 そう言えば、夜中に騒ぐ声が聞こえた後、ガシャンが聞こえたような気もする。 近くのごみ箱が散乱していたのも連中の仕業のようである。

どうも前半はトラブルが続くな。


今日は、3つの州にまたがり(アリゾナ・ニューメキシコ・テキサス)エルパソまでの約300マイルをのんびり走るつもりであったが、ヘルメットの苦痛が益々ひどくなる。 風も弱くなり最高のツーリング条件なのに、又新たな問題が発生した。

途中のデミング(Deming)で給油した時、スタンドのお兄ちゃんにバイク屋がないか尋ねると、この先に大きな店があると知らされ早速行って見る。

アライ・ショウエイのジェットは無かったが、同じノーランのLサイズがあり、使っているMサイズと交換できないか相談するとOKとのこと。 必ずしも頭にしっくりしないが、今までのような苦痛からは開放された気になる。

エルパソに2時半に着くが、時差(テキサスとアリゾナは同じタイム帯だがアリゾナはサマータイムを利用しない)のため3時半になっていた。

ラスクルーズからエルパソの区間は強風であったが、そのほかのほとんどの区間はK1200LTの実力をいかんなく発揮できる走行条件であった。 90マイル(140キロ)位までのクルージングがやはり一番気分が良い。 100マイル(160キロ)を越えると風の巻き込みが強くなりリラックス度が弱くなる。

Lサイズのヘルメットになったのだが、まだ頬骨に当たる。 ばらして顎紐を取り外す。連日強風下を走っているせいか、鼻がずるずるする。砂を大量に吸い込んでいる為だろうか。

休憩を入れたいが、明日から天気も良く風も弱く最高の走行条件になりそうなので、引き続き走り続けることにする。

アリゾナとニューメキシコの制限は75マイルだったが、テキサスに入ると70マイルになる。 でも、車の流れは80マイル位で変わらない。本日の走行335マイル。